モンテッソーリ教育とは?
目次
0-3歳の子どもは、無意識的に『見るもの、聞くもの、感じるもの』全てを吸収し、
また身体の変化が大きく起こる時期です。
子どもが吸収するにふさわしく、自分自身の体をコントロールする力を身に付けられる
環境を整えます。
運動とは、全ての感覚器官を使って
行うもので、大きな体の動きから
指先で行う微細な運動も全て含めて
どれも発達には欠かせないものです。
新生児期には『把握反射』だった
動きが、徐々に『自分の意志』に
よって『掴む・離す』という動きを
獲得し、基礎となる身体の発達を
成し遂げます。
日常生活の中で身体の自立と発達を
促すため、例えば、自分でパンツを
はく、食事を用意することや、
汚れた物を洗うなど『気体・個体・
液体』に触れることも行います。
生れてからすぐに豊かな言語環境に
なるように、大人は積極的に話しかけ
ます。そうすることで子どもの脳が
刺激され、愛着やコミュニケーション
への欲求を育むことができます。
例えば、実物を感じながら花の名前や
色、動物の名前や生態など、子どもの
興味を引く活動を通して言語をより
豊かなものにし、正しい名詞や動詞、
豊かな形容詞なども存分に使い、言語
をより充実させます。
また、モンテッソーリ教育では
子どもの言葉を大人が待つことを
大切にします。
子どもは温かなコミュニケーションの
中でこそ、存分に言葉を吸収して
いけるからです。
0-3歳で無意識にたくさん吸収した情報を、3-6歳では自分で意識的に整理していきます。
環境を探索しながら具体的なものに触れ、あらゆる概念を理解して、世界を広げていきます。
モンテッソーリ教育の基礎となる分野で、子ども自身の発達の基盤になります。
手を洗う、ボタンやファスナーの開閉、お皿洗い、調理など、幅広く行い、
自分の身の回りのことや、普段家庭で見ている様々なことが自立して行えるように
なります。
自分のやった事が誰かの役に立つことで、社会の一員としての自覚が芽生え、
自己肯定感や社会性が育っていきます。
視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚を
洗練
します。
子どもは感覚を使い、物の特性や
使い方、ちょっとした違い、分類など
様々なことを理解し、環境へ適応して
いきます。
さらに、豊かな感覚体験は想像力や
創造性を育て、後に学童期の学びの
助けになります。
感覚教育の中に、文化の活動が
あります。
植物や、生物、海や地形、様々な国や
人種の文化などを紹介したり、芸術、
美術、音楽などにも触れ、広い世界へ
と興味を広げていく鍵となります。
言語教育の一番重要な要素は『教師』
です。
日頃から、言葉は楽しくて愛があるも
のと感じることで
『話したい!』『書きたい!』という
気持ちが子どもの中から溢れ出るよう
になります。
たくさんの語彙を紹介するところか
ら、書く、読む、最後はトータルリー
ディングまで
卒園するまで終わりのない活動で、
楽しく会話をしながら行います。
4歳を過ぎると、数の分野にも入って
いきます。
様々な教具を使って徐々に学びを進め
ていくので、子どもは数に抵抗を感じ
ることなく楽しみながら覚えて
いきます。
この時期に吸収した『数の概念』は、
後の学童期の学びへつながって
いきます。
大人に決められたことを言われた通りに行うのではなく、子どもには自己選択の自由が
あります。
どのおしごとをするか、何もやらずに休むか、お友達とお話したりお茶を入れて飲むなど、
日々自己選択を繰り返すことで、意志の発達や自立、自信にもつながっていきます。
また片付けまでが一つの『活動のサイクル』となり、クラスの中で決められたルールを
守ることで、お互いを思いやる社会性が身につきます。